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2007年07月19日

不良債権の流動化

不良債権をバランスシートから消す手段のひとつ

不良債権は十分な収益を生まないため収益率を下げ、担保価格との連動性が高いなど価格変動リスクも大きく、また外部からは引当の十分性についての懸念が待たれることから、早期に金融機関の健全性を回復するためには、不良債権の流動化が課題となる。

不良債権処理ついては、引当金を積む段階から不良債権をバランスシートから落とし、最終的な償却額を確定する段階へと進む。引当金が適切に積まれれば、償却段階で新たな損失が発生しないはずだが、上記のような問題もあり、償却額を確定するための実質的な処理が求められる。

償却額を確定するためには、担保処分、法的な破綻処理手続きを通じてできる限りの回収を行い、残りを償却するのが基本だが、これのような手続きには時間がかかるという難点がある。

そこで有利なのが、1990年代前半に米銀の不良債務処理に効果を発揮した、複数の不良債権をまとめて売却する手法(バルクセール)や不良債権の証券化だ。

日本においても、証券化については1996年6月以降行われてきたが、売りやすさを優先するために厚い信用補完がなされ、投資家へのリスクの移転は一部にとどまり、金融機関に不良債権のリスクが依然として残るもので、発行も散発的なものにとどまっていた。

一方、バルクセールを含む不良債権の第三者への売却が始まったのは1997年からだが、ロットもまとまってきており、海外の機関投資家等も投資先として注目するようになってきている。
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